株式会社アイナコーポレーション
Hormesis for beauty and health.
ホルミシスとは、ある物質が高濃度あるいは大量に用いられた場合には有害であるのに、低濃度あるいは微量に用いた場合に逆に有益な作用をもたらす現象のこと。
ここでは、ホルミシス=放射線ホルミシスのことをいいます。また、低線量の放射線を使用することにより人間に有益な作用を起こすものを、低線量放射線または低放射線ホルミシスといいます。
低線量放射線(低放射線ホルミシス)が私たち人間のからだにとって非常に有効な働きをするということが医学的にも解明さていることから、病気の予防や治療、さらには美容など様々な分野で近年注目を浴びています。
放射線という言葉を聞くと、おそらく多くの人が「健康を害するもの」「「絶対に浴びてはいけないもの」といった危険なイメージを抱くのではないでしょうか?
実際、東日本大震災後に放射線の危険性に注目が集まったため、放射線に対し恐怖心や警戒心を抱いている人も多いと思います。
もちろん原子爆弾や原子力発電所の事故からもわかるように、強すぎる放射線を浴びることで、遺伝子(DNA)の切断などが起きて健康が害され死に至ることがわかっています。
しかし、地球上には大気からの放射線や大地からの放射線など自然放射線が満ちあふれており、人類も常に微量の放射線を浴びています。
実はこの自然放射線を約10倍から100倍浴びることで心身の健康にさまざまなよいことが起こるということがわかっています。
それは、低線量放射線に活性酸素を抑制する効果があるということです。
関節リウマチ、腰痛、神経痛、関節炎、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎などの症状の改善、その他、がん予防・治療向上、アルツハイマー、パーキンソン病などへの効果も期待されています。
放射線ホルミシスを最初に提唱したのは、ミズーリ大学の生命科学の教授トーマス・D・ラッキー博士です。
アメリカ航空宇宙局(NASA)より、宇宙飛行士の宇宙放射線における体への影響について調査を依頼されたことから始まりました。
調査の結果、宇宙へ行った飛行士の健康状態(バイタルデータ)は、地上よりもはるかに多くの放射線を浴びているにもかかわらず、宇宙へ行く前より良くなっていることがわかったのです。
ラッキー博士の研究は10年以上続き、その研究成果はアメリカ保健物理学会誌「Health Physics」(1982年12月号)で発表されました。
日本でも岡山大学などの研究機関で実証実験、その他の大学や医療機関で臨床研究が行なわれており、データに基づいた証明がされています。
『湯治』という言葉を聞いたことがありますか?
湯治とは、古くから医学的にも認められてきた治療法のことを言います。
温泉効能によって治癒力を高めたり体調を整えたりするため、長期間、温泉宿に滞在します。
日本では、三朝温泉(鳥取県)や玉川温泉(秋田県)は難病が治る「奇跡の温泉」として多くの人々が「湯治」に訪れ、病気や不調の改善をしてきました。
三朝温泉と玉川温泉の共通点は、「ラジウム温泉」であることです。
自然放射性鉱物(ラジウム鉱石)の層をへて湧き上がってきた地下水の中には、微量のラジウムやラドンガスが含まれているためホルミシス効果があるとして、国内の中でも限られている希少な温泉とされています。
岡山大学やその他の共同研究によると、三朝温泉地域は、全がん死亡率が全国平均の半分であることがわかっています。
ローマ時代からの温泉保養地として知られ、ヨーロッパ最大規模の「湯治場」として世界中から多くの患者が訪れている、オーストリアのバドガシュタイン。
中でも、ラドンガスによる治療・保養施設で、金鉱であったガスタイナー・ハイルシュトレン・ラドン治療センターは、関節リウマチ治療で有名です。
その資料には、ラドンの放出するアルファ粒子のイオン化により細胞が刺激され免疫系の情報伝達物質であるサイトカインが活性化される仕組みが公開されています。
ラドン(自然放射線)とは、ラジウムが壊変してできる無色透明の気体(不活性元素)であり、『ラドンガス』とも呼ばれています。
治療持続効果も高く、生体機能が活性化されることで注目されています。
また医学界では、岡山大学医学部がホルミシスの効果に注目をしたことから、昭和14年にラジウム含有量世界第一位となった三朝温泉に三朝医療センターを開設し、治療やリハビリが行なわれています。
民間の病院やクリニックでもホルミシスを医療に活発に取り入れているところもあります。
これらによって活性酸素は増え、からだの中の遺伝子や生体膜を傷つけていきます。
活性酸素は生命を維持するために不可欠なものですが、同時にさまざまな病気を引き起こしたり老化を促進する原因にもなります。
活性酸素によって傷ついた細胞が修復できずにいると、ガンや動脈硬化、糖尿病といった病を引き起こしてしまいます。
低線量放射線は、細胞の大部分を占める水分を電離させて一時的に大量の活性酸素を発生させます。
それにより、体内の抗酸化の仕組み(遺伝子)にスイッチが入り、活性酸素を除去する酵素(SOD酵素)がつくられます。
病気を防ぐにも、なおすにも、過剰に増えた活性酸素を除去することは非常に重要だといえるのです。
(ラドンに抗酸化作用・岡山大学)
バドガシュタイン同等以上のラドン発生量